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電気通信施工管理技士とは|年収・将来性と電気工事施工管理との違い

この記事でわかること

  • 電気通信施工管理技士は2019年新設の最も新しい区分
  • 電気工事施工管理(強電)との守備範囲の違い
  • 1級・2級の受験資格・難易度・合格率(令和6年度新制度)
  • 年収の目安と電気施工管理との比較
  • 5G・データセンター需要と主な転職先

公的情報源: 国土交通省総務省 情報通信厚生労働省 jobtag(2026年6月閲覧)

結論を先に書きます

電気通信施工管理技士は 2019年(令和元年)に新設された、施工管理技士7区分のなかで最も新しい資格 です。守備範囲は 5G・携帯基地局・光ファイバ・LAN・通信インフラ の弱電・通信設備で、電気工事施工管理(強電)とは扱う工事が異なります。

年収は 500万円台が目安 で社会人平均を1割以上上回り、通信需要の拡大を追い風に将来性が高い領域です。混同されやすい「電気」と「電気通信」の違いを最初に押さえると、資格選びも転職先選びもぶれません。

この記事の要点
  • 2019年新設・最も新しい施工管理区分(7区分目)
  • 守備範囲は通信・弱電(電気=強電とは別物)
  • 年収は500万円台が目安・通信需要で将来性が高い
  • 令和6年度から第一次検定の実務経験が不要

電気通信施工管理技士の解説記事は「平均◯◯万円」「将来性あり」で終わるものが多いですが、本当に知りたいのは「電気とどう違うのか」「どんな工事を管理するのか」「1級2級でどこまで変わるのか」のはず。公的情報で土台を固めつつ、現場で見てきた範囲で整理します。

目次

電気通信施工管理技士とは?2019年新設の最も新しい区分

電気通信施工管理技士は、光回線・携帯基地局・LAN・放送設備などの通信工事 で、工程・品質・原価・安全を管理する国家資格です。正式には「電気通信工事施工管理技士」と呼びます。

特筆すべきは 2019年(令和元年)に新設された 点。施工管理技士は建築・土木・電気・管・造園・建設機械に続く 7区分目 として、この資格が加わりました。スマートフォンやインターネットの普及で通信工事が急増し、その責任者を制度として位置づける必要が生まれたためです。

施工管理技士7区分の中での位置づけ
  • 建築・土木・電気・管・造園・建設機械=古くからある6区分
  • 電気通信=2019年に加わった最も新しい7区分目
  • 新しいぶん有資格者が少なく希少性が高い

つまり電気通信施工管理技士は、制度としても市場としても「これから育つ」段階の資格です。有資格者が相対的に少ないため、取得しておくと配置技術者として重宝されやすい のが現場での実感です。施工管理技士の区分全体の整理は施工管理技士の種類と違いでまとめています。

電気工事施工管理技士との違いは?守備範囲を整理

最も混同されやすいのが「電気」と「電気通信」の違いです。名前が似ていますが、扱う工事の対象がはっきり分かれます。ここを取り違えると、資格選びも求人選びもずれてしまいます。

ざっくり言えば、電気施工管理は 電力を送る「強電」、電気通信施工管理は 情報を送る「弱電・通信」 を扱います。守備範囲を並べると違いが見えます。

電気施工管理 と 電気通信施工管理 の守備範囲

区分主な守備範囲キーワード
電気工事施工管理技士受変電・配電・照明・動力・信号設備・電車線強電(電力を送る)
電気通信工事施工管理技士光ファイバ・携帯基地局・LAN・無線・放送・監視カメラ弱電・通信(情報を送る)

電気施工管理が「建物や設備に電気を届ける」のに対し、電気通信施工管理は「電話・ネット・5Gといった情報をやり取りする設備をつくる」イメージです。実際の現場では両者が隣り合って進む ことも多く、どちらも需要は強いものの、管理する工事と必要な知識は別物だと押さえておきましょう。

電気側の年収や需要は電気工事施工管理技士の転職と年収で詳しく整理しているので、迷っている方は両方を見比べると判断しやすくなります。

1級・2級電気通信工事施工管理技士の違いは?

電気通信工事施工管理技士には 1級と2級 があり、管理できる工事の規模と立場が変わります。1級は 監理技術者 として大規模工事を、2級は 主任技術者 として中小規模工事を担当できます。

転職市場での評価も、立場の差にそのまま比例します。違いを整理すると次のとおりです。

項目1級2級
立場監理技術者(特定建設業の大規模工事)主任技術者(一般建設業の中小規模工事)
任される現場大規模・元請の通信工事中小規模・専門工事
資格手当の目安月1.5〜3.0万円程度月0.5〜1.0万円程度
転職での評価配置技術者として高く評価キャリアの土台として有効

数字で見ると、資格手当だけでも 年間で20〜40万円ほどの差 がつきます。これに「任される現場の規模」と「会社での扱い」が加わるため、1級と2級の差は手当以上に大きいというのが現場の感覚です。

建築でも電気通信でも、1級を取ると「任される現場の規模」と「社内での立ち位置」が変わります。1級が持つ重みは工種を問いません。まず2級で土台をつくり、1級を目指すのが王道のルートです。

受験資格・難易度・合格率は?令和6年度の新制度

電気通信工事施工管理技士の試験は、令和6年度(2024年度)から受験資格が大きく変わりました。働きながら取りたい人には追い風となる改正です。

公的な制度の概要は、試験を実施する(一財)建設業情報管理センター等の公的団体国土交通省の公開情報で確認できます(最新の要件は必ず公式でご確認ください)。

受験資格(令和6年度新制度)

新制度の最大のポイントは、第一次検定で実務経験が不要になった ことです。年齢要件だけで受験できるようになりました。

  1. 1級 第一次検定:受験年度末時点で19歳以上なら実務経験不要
  2. 2級 第一次検定:受験年度末時点で17歳以上なら実務経験不要
  3. 第二次検定:一次合格後に一定の実務経験が必要(1級は5年以上が目安・特定実務経験で短縮あり)

つまり まず一次検定(技士補)を早めに取り、実務を積んでから二次検定で技士になる という二段構えが組みやすくなりました。学生や若手のうちに一次だけ先に通しておく動きも出ています。

難易度・合格率

合格率は一次と二次で大きく差があります。一次はマークシート中心で比較的安定、二次(記述)が難関 という構図です。

検定区分合格率の目安コメント
1級 第一次約45〜50%基礎知識中心・独学も可能
1級 第二次約30%前後経験記述が最大の難関
2級 第一次約50〜55%過去問対策で対応しやすい
2級 第二次約40%前後記述だが1級より基礎的

特に 1級の第二次検定は3人に1人前後 の合格率で、難易度が一段上がります。鍵を握るのは「経験記述」。自分が担当した通信工事を、工程・品質・安全の観点から論理的に文章化できるかが合否を分けます。

ここは 建築でも電気通信でも共通の対策ポイント です。普段から「なぜその管理をしたか」を言語化する習慣が、二次試験でも転職の面接でもそのまま効いてきます。

電気通信施工管理技士の年収はどのくらい?

電気通信施工管理の年収は、おおむね500万円台が目安 です。社会人全体の平均を1割以上上回る水準で、専門性が評価されやすい領域といえます。

求人サイトの集計では平均500万円台前半という数字が多く、経験を積んで1級を取り大手へ移ると、上限は年収700〜1,000万円台まで届く ケースもあります。年代別の体感に近い目安は次のとおりです。

年代・条件年収の目安コメント
20代約400〜500万円経験と資格で差が開き始める時期
30代約500〜650万円1級取得・現場責任の拡大で伸びる中心層
40代以降約650〜800万円マネジメント・専門性で評価。会社規模の影響大
1級・大手元請上限が大きく上振れ監理技術者として配置され交渉力が高い

職種別・企業規模別の賃金は、厚生労働省のjobtag賃金構造基本統計調査で確認できます。求人票の提示額が業界水準として妥当かを照らし合わせると、転職時の判断がぶれません。

施工管理全体の年収構造は施工管理の年収のリアルで整理しているので、相場感を固めたい方はあわせてご覧ください。

電気通信施工管理技士の将来性と需要は?

電気通信施工管理が注目される最大の理由は、通信インフラの需要が構造的に伸び続けている ことです。通信は景気の波を受けにくく、需要が安定しているのも強みです。

現場でも、5Gや光回線まわりの工事量は明らかに増えています。需要を押し上げている分野を挙げます。

  • 5G・携帯基地局の整備:エリア拡大と高速化で基地局の新設・更新が継続し、無線設備工事が増えています。
  • データセンターの新設ラッシュ:クラウド・生成AIの普及で大規模データセンターの建設が続き、構内のLAN・伝送設備工事が大量に発生しています。
  • 光ファイバ・FTTHの更新:光回線の敷設と更新は全国規模で底堅く、通信ケーブル工事の担い手が不足気味です。
  • IoT・監視カメラ・自動運転:あらゆる機器がネットにつながる流れで、通信設備の需要は今後も広がります。

通信政策やインフラ整備の方向性は、総務省 情報通信の政策資料で確認できます。需要が伸びる領域の希少資格は、年収レンジそのものが上がりやすい。新設区分で有資格者が少ない電気通信は、まさにその恩恵を受けやすい立場です。

電気通信施工管理技士の主な転職先は?

電気通信施工管理技士の活躍の場は、通信建設会社にとどまりません。通信が社会インフラ化したことで、幅広い業界で有資格者が求められています。代表的な転職先を整理します。

  1. 通信建設会社(NTT系・通信工事専門会社:光回線・基地局工事の主戦場)
  2. 電気通信工事会社・サブコン(LAN・無線・放送設備の施工管理)
  3. ゼネコンの電気・通信部門(大型建築の構内通信設備を担当)
  4. 設備・メーカー系(監視カメラ・火災報知器・ETC設備など)
  5. ビルメンテナンス・通信インフラ運用(保守・更新の管理)

なかでも 通信建設会社とサブコンは求人が多く、1級保有者の交渉力が高い 領域です。一方で会社規模や扱う工事で年収レンジが変わるため、転職時は「どの分野の通信工事を主軸にするか」を決めて動くと条件が安定します。

求人比較や使い分けの整理は施工管理 転職おすすめ比較でまとめています。複数のサービスを並行して使い、求人量と専門性のバランスで選ぶのが現実的です。

よくある質問|電気通信施工管理技士

Q1. 電気通信施工管理技士と電気工事施工管理技士の違いは?

電気は受変電・配電などの「強電(電力を送る工事)」、電気通信は光ファイバ・基地局・LANなどの「弱電・通信(情報を送る工事)」を管理します。名前は似ていますが扱う工事が別物なので、目指す分野で資格を選びましょう。

Q2. 電気通信施工管理技士の年収は高い?

おおむね500万円台が目安で、社会人平均を1割以上上回ります。1級を取り大手の元請通信工事に移ると、上限は700〜1,000万円台まで届くこともあります。

Q3. 1級と2級はどちらを取るべき?

まず2級で土台をつくり、実務を積んで1級を目指すのが王道です。1級は監理技術者として大規模工事を管理でき、資格手当・転職交渉力ともに2級を大きく上回ります。

Q4. 令和6年度の制度改正で何が変わった?

第一次検定の実務経験が不要になり、1級は19歳・2級は17歳以上の年齢要件のみで受験できるようになりました。先に一次(技士補)を取り、実務を積んでから二次で技士になるルートが組みやすくなっています。

Q5. 未経験から電気通信施工管理に転職できる?

通信需要が強く未経験歓迎の求人もあります。電気・通信の基礎知識や関連資格(工事担任者など)があると評価されやすく、入社後に施工管理技士の取得を目指す流れが一般的です。

まとめ|新しい区分だからこそ希少性で勝てる

この記事のまとめ
  • 電気通信施工管理技士は2019年新設・7区分目の最も新しい資格
  • 守備範囲は5G・光回線・LANなどの通信工事(電気=強電とは別物)
  • 年収は500万円台が目安・通信需要で将来性が高い
  • 令和6年度から一次検定の実務経験が不要
  • 転職先は通信建設会社・サブコン・ゼネコン通信部門など幅広い

電気通信施工管理技士は、まだ有資格者が少ない新しい区分です。需要が伸びる領域 × 希少な資格 という組み合わせは、年収レンジと転職の選択肢を同時に押し上げます。「電気」と「電気通信」の違いを押さえ、自分の主軸を決めて計画的に動けば、これからのキャリアで強い武器になります。

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免責事項

※本記事は2026年6月時点の公開情報・公的統計をもとにした整理です。年収は会社・条件で異なり、試験制度は改正される場合があります。最終的な判断は各社の求人情報および国土交通省・試験実施団体等の公的情報をご確認ください。


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この記事を書いた人

Yokoyamaです。ゼネコンからサブコンへ移りながら、現場監督として通算10年、RC造の建築現場を担当してきました。工程管理や協力会社との段取り、施主への引き渡しまで一通りやってきて、1級建築施工管理技士も取りました。

朝礼前の現場で、同じように図面を抱えた同期が「この働き方をあと20年は続けられない」とこぼしていたのを、今でも覚えています。施工管理から転職して活躍する人もいれば、条件だけで決めて後悔する人もいます。その分かれ目は、残業や休日といった数字だけでは見えません。このサイトでは、ゼネコン・サブコン・設備・ハウスメーカーで働き方がどう違うのか、現場で見てきた範囲で率直に整理しています。

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