この記事でわかること
- 施工管理技士の全7種類と主な対象工事
- 主要4種類(建築・土木・電気・管)の違い
- 1級と2級でできることの差
- 「どれを取るべきか」の選び方
- 複数取得する意味があるケース
公的情報源: 建設業振興基金(施工管理技術検定)/国土交通省 監理技術者制度(2026年6月閲覧)
結論を先に書きます
施工管理技士は 全7種類(建築・土木・電気工事・管工事・電気通信工事・建設機械・造園)あり、それぞれに1級・2級があります。求人と年収のボリュームが大きいのは 建築・土木・電気工事・管工事 の4つ。どれを取るべきかは「今いる工種」または「行きたい工種」に合わせるのが原則で、迷うなら需要の広い建築・土木が無難です。
- 主力は建築・土木・電気工事・管工事の4種類
- 1級は監理技術者になれて大規模・元請に必要
- 選び方の原則=今いる/行きたい工種に合わせる
- まず1種類を2級→1級と深めるのが王道
ネットの解説は「7種類あります」と一覧を並べて終わりがちですが、知りたいのはその先——自分はどれを取ると得なのか、ですよね。7種類の違いを押さえたうえで、転職と年収の観点から「選び方」まで踏み込みます。
施工管理技士は何種類ある?
施工管理技士は国家資格で、建設業振興基金などが実施する技術検定に合格すると得られます。種類は全部で 7種類、それぞれ1級・2級に分かれます。
| 種類 | 主な対象工事 |
|---|---|
| 建築施工管理技士 | 住宅・マンション・ビル・商業施設など建築工事全般 |
| 土木施工管理技士 | 道路・橋・河川・ダム・上下水道など土木・インフラ |
| 電気工事施工管理技士 | 照明・受変電・送電・配線など電気設備工事 |
| 管工事施工管理技士 | 空調・給排水・ガス配管・衛生設備など配管工事 |
| 電気通信工事施工管理技士 | 通信・LAN・携帯基地局など電気通信設備工事 |
| 建設機械施工管理技士 | クレーン・ブルドーザー等の建設機械を使う工事 |
| 造園施工管理技士 | 庭園・公園・道路緑化など造園工事 |
このうち求人数・年収のボリュームが大きいのは、上の 4つ(建築・土木・電気工事・管工事) です。まずはこの4種類の違いを押さえれば十分です。
建築・土木・電気・管工事の違いは?
主要4種類は、扱う「現場」と「成果物」がはっきり違います。
- 建築施工管理技士:人が住む・使う建物が対象。意匠・構造・設備が絡み、関係業者が多く調整力が問われる。求人が最も幅広い。
- 土木施工管理技士:道路・橋・河川などインフラが対象。公共工事の比率が高く、規模が大きい。安定需要が魅力。
- 電気工事施工管理技士:電気設備が対象。建築・土木の現場に欠かせないため需要が安定。電気の専門性が強み。
- 管工事施工管理技士:空調・給排水・ガスなど配管が対象。建物に不可欠な設備で、専門性が資格と直結し長く稼ぎやすい。
ざっくり言うと 建築=幅広い/土木=大規模・安定/電気・管=設備の専門性 という色分けです。電気・管工事は「建物を建てる」より「建物を動かす設備」を担うため、景気の波に比較的強い印象があります。
1級と2級の施工管理技士は何が違う?
どの種類にも1級・2級があり、できることの範囲が変わります。
| 区分 | 主な役割 | 扱える現場規模 |
|---|---|---|
| 2級 | 主任技術者として配置可能 | 中小規模の工事 |
| 1級 | 監理技術者・主任技術者として配置可能 | 大規模・元請の工事も可 |
国土交通省の監理技術者制度では、一定規模以上の元請工事には監理技術者の配置が求められます。この監理技術者になれるのが1級です。つまり 1級は大きい現場・元請で必要とされ、年収にも直結 します。2級でまず現場経験を積み、1級にステップアップするのが王道です。難易度や勉強法は1級建築施工管理技士の難易度・取り方で詳しく整理しています。
施工管理技士はどれを取るべき?
「どれを取るか」は、次の優先順位で考えるのが現実的です。
- 今いる工種に合わせる(建築の会社なら建築、設備会社なら電気・管)。手当・配置に直結し、合格後すぐ評価につながる。
- 行きたい工種に合わせる(転職を見据えるなら、目指す分野の資格を先に取る)。
- 迷うなら建築か土木。求人数が多く、つぶしが効く。土木は公共工事中心で安定。
- 専門性で勝負するなら電気・管工事。設備系は需要が安定し、代替が効きにくい人材になれる。
設備会社では、管工事の資格で資格手当をしっかり受け取っている人もいます。「自分の現場で評価される資格」が一番リターンが早い というのが、見てきた範囲での結論です。資格を年収にどうつなげるかは施工管理技士の資格手当と年収アップ術も参考にしてください。
複数の施工管理技士を取る意味はある?
経験を重ねると「2種類目を取るべきか」を考える人が出てきます。
- 建築+管工事のように、自分が関わる工事の幅と一致している
- 会社が複数資格を評価する
- 元請として多工種を統括する立場にある
- 1種類目をまだ取っていない
- 1級にステップアップ途中
- まずは1本を1級まで持っていくほうが評価されやすい
「数を集める」こと自体が目的化すると、学習負担のわりにリターンが薄くなります。現場で使う資格を、2級→1級と深める のが基本線です。
施工管理技士の種類についてよくある質問
Q1. 施工管理技士は何種類ある?
全7種類です(建築・土木・電気工事・管工事・電気通信工事・建設機械・造園)。それぞれ1級・2級があります。
Q2. 一番つぶしが効く種類は?
求人の幅では建築、安定性では土木が候補です。迷う場合はこの2つが無難で、設備系で専門性を出すなら電気・管工事です。
Q3. 1級と2級はどちらから取る?
受験資格・実務経験の条件があるため、2級で現場経験を積んでから1級へ進むのが一般的です。条件は建設業振興基金で最新を確認してください。
Q4. 異なる種類の施工管理技士は併用できる?
できます。建築+管工事など、自分が関わる工事範囲と合致すれば評価につながります。ただし1種類目を1級まで深めるほうが先決です。
まとめ|「自分の現場で評価される種類」を選ぶ
- 求人・年収の主力は建築・土木・電気工事・管工事の4種類
- 1級は監理技術者になれて大規模・元請に必要、年収に直結
- どれを取るかは「今いる/行きたい工種」に合わせるのが原則
- まずは1種類を2級→1級と深めるのが王道
資格は「持っているだけ」では年収に反映されにくく、現場で使えてこそ評価されます。種類を選んだら、難易度・取り方・年収への活かし方を順に押さえていきましょう。
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免責事項
※本記事は建設業・施工管理の公開情報をもとにした整理です。資格区分・受験資格の要件は改定されることがあるため、最新情報は建設業振興基金・国土交通省等の公的情報をご確認ください。
